欲望チェリ-止まらない心
だけど…


あたしはカバンをグッと掴むと顔をあげた。


「心配かけてゴメンね!もう大丈夫!!」


あたしの大きな声に、教室の生徒があたしを見る。


みんな驚いた顔をしてる。


「あたし頑張るから…」


がんばるから。


みんなに無視されても、耐えてみせるから。


「だから…あたしのこと見守ってほしいんだ」


恥ずかしさと緊張で声が震えた。


反応が怖くて、みんなの顔は見れなかった。


だけど伝えたかったんだ。


みんなと友達でいたいから。


みんなに嫌われたくないから…



あたしはこぼれそうな涙をこらえて、それだけ言うと教室を飛び出した。











教室を飛び出したあたしは、そのまま萌菜ちゃん達を探す。


多分、帰ったとしてもまだ駅にはついてない。


あたしは必死で走った。



心が挫ける前に、萌菜ちゃんたちに会いたい。


勇気がある内に、伝えたい。







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