欲望チェリ-止まらない心
翌日―――…






休み時間、教室の机で伏せていると廊下から突然声をかけられた。



「三咲」



「え?」


あたしが振り向くとひー君がそこにいた。


「…!!」


あたしは慌てて席を立つと廊下に出ながら教室を見る。


幸い、萌菜ちゃん達はみんなでトイレにでも行ったのか、教室にはいなかった。


あたしはホッとする。


「ひー君、どうしたの?」


ひー君に会うの、いつぶりだろう。


たまにメールのやり取りはしていた。


だけど顔を見てこんな風に話すのはもう一週間以上していない。


「たまたまこの階に別用があったんだけど」


ひー君は優しく微笑むとあたしの髪に触れた。


そしてあたしを見つめるひー君。


「な…なに?」


あんまり見つめられると照れてしまう。


「ううん。三咲を見るの久しぶりだから」


「!」


あたしの顔がポッと赤くなる。


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