欲望チェリ-止まらない心
―――放課後





どんよりとした灰色の雲の下、あたしは1人で下り坂を歩いていた。


4人で高校を出たはずなのに…


指定場所へ向かう途中、彼氏からの呼び出しや急用が立て続けに入り


あたし以外の3人が次々とドタキャンになったのだ。


ガーン…


なら、あたしも帰りたいかも…


そう思ったものの


『お姉ちゃんの顔を潰せないから三咲だけでもお願いできる?』


の萌菜ちゃんの一言に、あたしはまたもや頷いてしまったのだ。


うぅ~…

心細いよぉ…


初めてのバイトなのに。


あたし1人で勤まるんだろうか。




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