欲望チェリ-止まらない心
俺は報告書にパラパラと目を通す。


「…トラブルはなさそうだな」


「まぁ一応は。んじゃ、そういう事で」


「サンキュー」


俺が顔を上げると実行委員長は帰って行った。













生徒会室に入ると、いつものように既に橘三咲がいた。


「あっ、おはようございます」


橘三咲は俺を見ると、パッと顔を輝かせた。


ここ数日前から…


なんだかやけになつかれた気がする。


俺はガタッとイスを引くと橘の前に座った。


そしてさっきの報告書を取り出す。


「手伝います」


「んじゃ、こっち頼む」


俺はファイリングされた報告書の半分をバサッと渡した。


「あっ、これ文化祭の…?」


橘は報告書を見ると顔色を曇らせた。



そういやコイツ、文化祭実行委員だっけ?


ついでにあのイジメ女も一緒だっけ?



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