欲望チェリ-止まらない心
放課後






俺たちは、駅近くにある小さめのショッピングモールに寄っていた。



2階の雑貨屋でお目当てのダウ二ーを購入した橘は


よほど嬉しいのか鼻歌まで歌っている。


そんなに好きか。


「あ、私ジュース買ってきます」


橘はモール内に自販機を見つけると走って行った。


その背中を見ながら


俺はエスカレーターの横にあるベンチに座る。


放課後に…こんな風に外で橘と一緒にいるのは、なんだか変な感じだ。


自分がなんであんな風に橘を誘ったのか


自分で自分が理解不能だった。


衝動的に


とにかく気付いたら口が動いていたとでもいうか…



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