欲望チェリ-止まらない心
――放課後








携帯がつながらない為、俺は直接三咲の教室へ行った。


しかし既に三咲は帰宅後で…


生徒会室にも誰もおらず今日は活動もしていないようだ。


「…はぁ」


どうやら完全にすれ違ってしまったらしい。


仕方ない。


そして俺は一人高校を後にした。








帰路の途中


俺は、三咲の家に寄ってみることにした。


せっかく部活まで休んだんだし。


一度三咲を思い出すと、どうしても逢いたくなった。



しかし


訪れた三咲の家には三咲が居なかった。


「ごめんなさいねぇ?あの子、まだ帰っていないのよ?」


玄関口で申し訳なさそうにそう言う三咲の母親。


という事は、友達と寄り道でもしてるんだろうか?


「良かったら、上がって待っていて?」


「え?いや、そんな…申し訳ないです」


「なにいってるの!ひー君なら大歓迎なんだから」


少し照れる俺を、ニコニコ入れてくれるおばさん。


そして俺は、三咲の部屋に寄ることになった。




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