欲望チェリ-止まらない心
「いやぁ…ほんと三咲ちゃんって可愛いな」
徒歩にて移動中
店長さんはあたしを誉めちぎっていた。
「え…?!いや、そんなことないです!」
「もしかして…緊張してる?」
「は、はい!すみません…!」
緊張のせいで、いちいち語尾が強くなる。
そんなあたしに店長さんはクスクス笑っている。
「お腹は空いてない?」
「え?い、いえ!大丈夫です!」
バイトのあたしのお腹の心配までしてくれるなんて、なんて優しい人なんだろう。
「こっちだよ」
「あ、はい!」
店長さんが角に消え、あたしも続いて角を曲がった。
すると、そこから先はホテル街になっていた。
え…?!
ラ…ラブホテル!?
しかもこっちに行くの!?
あたしは思わず足が止まった。