欲望チェリ-止まらない心
だけど


店長さんはスタスタとホテル街に向かって進む。


「……………」


すると

立ち止まるあたしに気付いた店長さんが振り向いた。


「三咲ちゃん?どうしたの?」


店長さんは全く普通の態度で首をかしげた。


そのあまりの平然とした様子に…


あたしは店長さんを疑ってはいけない気がした。


だってこんなに良い人だし…


疑うのが申し訳なくて…


目的地までの近道で、ここを通るだけだよね?


うん、きっとそうに決まってる


そう思うことにして、あたしは思いきって店長さんの元へ駆け出した。










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