欲望チェリ-止まらない心
「生徒会の活動も、今日からは出来ないんだし」


「そりゃそうだけど…だから?」


「紅も来いよ」


「…いや、意味がわかんねーから」



紅は呆れた声を出す。



「だって古典は俺より紅の方が得意だろ?」


「別に…聖だって出来るじゃん」


「そんなことないから。紅も来てくれよ」


「…………」



紅はちらりとあたしを見た。


あたしは思わずびくっとする。









「それとも何か来たくない理由があるのか?」


ひー君が首をかしげると、さらりと髪が流れた。




「や…別にないけど」



「じゃあ決定だな」


ひー君はニコっと笑うとあたしの頭をポンとした。



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