欲望チェリ-止まらない心
ドキ…ン!!



そのままあたしの頭をなでなでするひー君に、二人も黄色い悲鳴を上げた。


「じゃあ三咲、そろそろ行こうか」


ひー君はあたしをエスコートをするように背中に触れる。


「あっう、うん!…じゃあまた明日ね///」


あたしが照れながら二人にバイバイをすると、二人も笑顔でバイバイをしてくれた。










「あの………ひー君?」


放課後の校舎を出ると、すっかり夏になった太陽が照りつける。


「ん?なに?」


「あのね…えっと…」


うるさい蝉の声。


ジリジリと照りつける太陽に、あたしはうまくひー君の顔が見れない。


そんなあたしにひー君は不思議そうに首をかしげた。


「あのっ…イジメのこと!」


「!」


「ひー君、知ってたんだね?」


ひー君が助けてくれたこと…


聞いた時、あたしの心臓はドキンと音を立てたんだ。




< 251 / 488 >

この作品をシェア

pagetop