欲望チェリ-止まらない心
「あぁ…それか」


あたしの言葉にひー君は頭をかく。


「本当はもっと早く気付かなきゃいけなかったよね。ごめん」


「え?そっそんなことないよ!」


あたしは慌てて否定する。


「ひー君すごく忙しかったし!」


それに、あたしもひー君に迷惑かけたくなくて、ずっと隠してたから。



必死にずっと隠してたのに…


だけどいつの間にかひー君はそれに気付いてたんだね。


そしてひー君は、何も言わずに助けてくれた。










「ひー君…ありがとう」



あたしは足を止めると、ひー君に深々と頭を下げた。



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