欲望チェリ-止まらない心
カフェで軽くランチを食べた後あたしたちは会場に向かって歩き出した。
花火会場に向かう河川敷には、所狭しと屋台が立ち並び
その間をぬうようにたくさんの人が歩いている。
「ひー君、屋台も食べたいな」
「いいけど三咲、お腹大丈夫?」
「うん!まだまだ余裕だよ」
ひー君はクスッと笑う。
「じゃあ何食べたい?」
「ん~…」
あたしがキョロキョロすると、人混みの向こうに赤い髪を見つけた。
「!」
あたしの胸が思わず高鳴る。
しかし、その後見えた顔は全然別人のものだった。
「…………」
そりゃ…そうだよね。
赤茶の髪をした人なんていくらでもいるし…
まさかこんな人混みで会える訳ない。
だけどもう2週間近く紅を見てないよ…。
毎日毎日会っていたところからの2週間だからかな?
すごく寂しいよ。
ひー君には言えないけれど…
毎晩なぜか紅のことを思い出す自分がいるんだ。
紅の香りの枕に顔をつけては、胸が苦しくなるの。
最後にみた紅の悲しい顔が忘れられなくて、
紅は今頃、何をしてるのかな?って…
いつも考えちゃうんだよ。
花火会場に向かう河川敷には、所狭しと屋台が立ち並び
その間をぬうようにたくさんの人が歩いている。
「ひー君、屋台も食べたいな」
「いいけど三咲、お腹大丈夫?」
「うん!まだまだ余裕だよ」
ひー君はクスッと笑う。
「じゃあ何食べたい?」
「ん~…」
あたしがキョロキョロすると、人混みの向こうに赤い髪を見つけた。
「!」
あたしの胸が思わず高鳴る。
しかし、その後見えた顔は全然別人のものだった。
「…………」
そりゃ…そうだよね。
赤茶の髪をした人なんていくらでもいるし…
まさかこんな人混みで会える訳ない。
だけどもう2週間近く紅を見てないよ…。
毎日毎日会っていたところからの2週間だからかな?
すごく寂しいよ。
ひー君には言えないけれど…
毎晩なぜか紅のことを思い出す自分がいるんだ。
紅の香りの枕に顔をつけては、胸が苦しくなるの。
最後にみた紅の悲しい顔が忘れられなくて、
紅は今頃、何をしてるのかな?って…
いつも考えちゃうんだよ。