欲望チェリ-止まらない心
ピ――――――――!
そこでホイッスルが鳴り響き、第3Qが終了。
67-53で
ひー君のチームが大きくリードしている。
残りは第4Qの10分間…
お互いのチームは、休憩を取り入れながら作戦会議をしている。
それを体育館の地べたで見てるあたしは…
すごく興奮していた。
ドキドキドキドキ…
二人共…
すっごくバスケが上手いんだ……
今までバスケなんて興味がなかったのに、この二人のプレーを見てバスケが大好きになったよ!
チームベンチに座って休憩してるひー君は
全く疲れた様子なく、爽やかな笑顔でチームの皆と話していた。
14点も差をつけた余裕からなのか?
逆に、紅のチームは何やら真剣に話をしていた。
ベンチに座ることもなくチームの中心となって味方に何かを話してる紅。
普段クールな紅がみせる、いつもと全く違う顔…。
頭からかけたタオルで汗を拭いながら作戦を練るその姿は
すごく熱くてキラキラ輝いてるように見えた。