欲望チェリ-止まらない心
溢れだす気持ち
その後―――…






結局、試合はひー君のチームが優勝した。





ひー君の紅へのファールから、フリースローになった紅チーム。


紅チームは1ポイントを決め、同点になったが


その後、残り15秒でひー君チームの攻撃になり


ひー君が速攻で攻め込みきっちり3ポイントを決めたのだった。






ワアァァァァ――――…!



優勝が決まり集まるひー君のクラス。


ひー君はあたしを見付けると、笑顔で片手を上げた。


「三咲!」


「ひー君」


そんなひー君にあたしも片手を上げて答える。


ひー君はそのままこちらに来ようとしたが


集まるクラスメイトによって、引っぱって行かれた。



「藤ヶ崎!すげ―よ!!」

「お前やっぱり天才!」

「わあぁぁ―!」


「あはは、ありがと」


ひー君はもみくちゃにされながら


輪の中心で太陽のような笑顔を魅せている。


ひー君は友達の前だと、そんな顔もするんだね。


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