欲望チェリ-止まらない心
どうしよう……
どうしよう……
普段、冷静なひー君が…
体育館を飛び出すなんて、どんなに不安な気持ちだったのかな。
保健室で私の言葉を、ひー君はどんな想いで聞いたのかな。
紅の台詞を思い出す。
『アイツは、弱いよ』
どうしよう…
ごめんなさい…
ごめんなさい…
紅にフラれてこれ以上の涙なんて出ないと思っていたのに…
全部、あたしが悪い。
ひー君と付き合いながら…
紅に気持ちを伝えようとした、あたしに罰が当たった。
ごめんなさい…
だけど、どんなに後悔しても、もう――…
現実は変わってくれないんだ。