欲望チェリ-止まらない心
予期せぬ三対面
―――翌日。
泣いて腫れ過ぎた顔を氷で冷やし、あたしは登校した。
氷で冷やしてもまだ、むくんだままのあたしの顔を見て
「ちょ…三咲ちゃん大丈夫?!」
「やっぱり昨日、藤ヶ崎先輩と喧嘩しちゃった?!」
驚きと申し訳なさを含んだ表情で優子ちゃんと亜季ちゃんがあたしに声をかけてくる。
「違う違う!大丈夫だよ~」
あたしは二人にぎこちなく笑い返す。
朝の教室はにぎやかで…
あたし一人の悩みなんて隠れてしまいそう。
うん…
学校にきて良かった。
本当は、迷ったんだ。
いっそ休んでしまおうかって…
学校に来て現実と向き合うのが怖かった。
あたしの体だけ重力が増したみたいに重くて、
ベッドにこもったまま逃げたかった。
だけど…、
きっと先伸ばしにすればするだけ、もっと動けなくなるから。
でも無理やりにでもこうやって学校に来てしまえば
意外に気分転換になるもので…
ぎこちなくでも笑うと、少しは元気になれた気がした。
あのまま休んで一人でいたら、きっともっと悪化する一方だった。
泣いて腫れ過ぎた顔を氷で冷やし、あたしは登校した。
氷で冷やしてもまだ、むくんだままのあたしの顔を見て
「ちょ…三咲ちゃん大丈夫?!」
「やっぱり昨日、藤ヶ崎先輩と喧嘩しちゃった?!」
驚きと申し訳なさを含んだ表情で優子ちゃんと亜季ちゃんがあたしに声をかけてくる。
「違う違う!大丈夫だよ~」
あたしは二人にぎこちなく笑い返す。
朝の教室はにぎやかで…
あたし一人の悩みなんて隠れてしまいそう。
うん…
学校にきて良かった。
本当は、迷ったんだ。
いっそ休んでしまおうかって…
学校に来て現実と向き合うのが怖かった。
あたしの体だけ重力が増したみたいに重くて、
ベッドにこもったまま逃げたかった。
だけど…、
きっと先伸ばしにすればするだけ、もっと動けなくなるから。
でも無理やりにでもこうやって学校に来てしまえば
意外に気分転換になるもので…
ぎこちなくでも笑うと、少しは元気になれた気がした。
あのまま休んで一人でいたら、きっともっと悪化する一方だった。