欲望チェリ-止まらない心
ひー君の背中を見送ってから、教室に戻ると


萌菜ちゃんが不安そうな目であたしを見ていた。


「ど…どうだった?」


そんな萌菜ちゃんに、あたしはニコッと笑ってピースをする。


萌菜ちゃんは両手を口に当てて耳まで赤くなった。


「え…?うそ!ほ、ほんと?」


「うん!放課後、図書室で教えてくれるって!」


あたしの言葉に、教室に3人の悲鳴が響く。


「きゃ~!夢みた~い!」


「ほんと信じらんない!あの聖先輩だよ?!」


クラスメイトの視線も気にならないくらい興奮している3人。



そんな3人を見て、あたしも嬉しくなった。





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