欲望チェリ-止まらない心
プラネタリウムの後


あたしはとひー君は約束通り、校内をまわりランチを食べていた。






「三咲といつまでも、こうしていたいな」




「……え?」


ひー君の突然の言葉にあたしはスプーンを持つ手が止まった。


そんなあたしにひー君は優しく微笑む。



「三咲も、もう16かぁ…」


「う…うん」


「じゃあ俺の奥さんになれるね」


「!」


え??

えぇ??


あたしは顔が赤くなった。


「…や…お?奥さん?」


そんなあたしにひー君は笑う。


「あはは、冗談だよ」


「?!じょ…じょうだん?」


「うん。」


「な、なぁんだ~///冗談かぁ」


そんなあたしに、ひー君はクスクス笑ってる。


「冗談で残念?」


「え?」


「それともホッとした?」


「!」


ひー君の瞳に、心臓がドキッとなる。









「さて、そろそろ時間だね」


「……え?」


「もう戻ろっか?次の上映に間に合わなくなる」



ひー君は時計を見ると、寂しそうに笑った。




そして


ひー君はあたしをクラスへ送り届けると視聴覚室へ戻って行った。




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