欲望チェリ-止まらない心
おじさんの書斎には映画のDVDが壁一面に並べてある。


クラシックで重厚な雰囲気の書斎には


他にもレコードや書籍など、いかにもレアな感じのものが並べてある。


飾りガラスの中には、ひー君の剣道のトロフィーも飾ってあった。


「これなんかどう?」


ひー君は映画をひとつ手に取った。


X'masを舞台にしたヒューマンドラマの映画。


「わ~いいねぇ!でもあたし、こっちのラブストーリーも気になるなぁ」


あたしの大好きなハリウッドの俳優が出ている洋画。


「あ~…それ?」


「うん。ひー君観たことある?」


あたしの言葉に、ひー君は苦笑いした。


「あ、もしかしてつまらない?」


「いや、そんなことはないよ」


「そっかぁ、う~…ん」


あたしが迷っていると、ひー君は困ったように小さく笑った。


「じゃあ、2本とも見る?」


「うん!そうだね!さすがひー君」



そしてあたし達は、ひー君の部屋に戻った。




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