欲望チェリ-止まらない心
ストーリーは面白い。


だけど…



『…あぁっ…』



所々にあるラブシーンがかなり濃厚だった。




暗闇の中


チラリとひー君を見ると、明かりに照らされたひー君の真剣な横顔が見えた。


ラブシーンに動揺しまくりのあたしに対して


ひー君は平然とした表情で映画を見ていた。



し、心臓がドキドキし過ぎて…


どうしたらいいのかわからない。














「…見るのやめる?」




――――え?


あたしの視線に気付いたのか、ひー君は前を向いたまま言った。






「ちょっと三咲には過激だよね」



「え…?」



ひー君はリモコンを手に取るとピッと停止ボタンを押した。


< 408 / 488 >

この作品をシェア

pagetop