欲望チェリ-止まらない心
静かな廊下に


終わりのHRを告げるチャイムが鳴り響く。








「ゴメン、HRサボらせちゃったね」


優花先輩は笑顔で舌をだした。


「そろそろ戻ろっか」


机からトンと降りる優花先輩。


「あの…」


「ん?」


「優花先輩は…どうするんですか?」


「え?」


「その…先生と今後…」


「……あぁ」


あたしの質問に優花先輩は優しく微笑む。


「卒業したら、終わりにしようって言われてるよ」


「え……?」


「まぁそれが当たり前だよね。離婚なんて出来る訳ないし」


「………」








優花先輩は…それでもいいの?


だけど、そんな無責任なことは言えなかった。





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