欲望チェリ-止まらない心
一番の親友
時計が6時を越え、図書室には他に人がいなくなった。
「今日は本当にありがとうございましたぁ///すっごく分かりやすかったです」
図書室を出ながら、萌菜ちゃんはひー君に頭を下げた。
「力になれたなら良かったよ」
ひー君も萌菜ちゃんに微笑む。
「はいっ…あ、三咲も今日はありがとね~」
「うん、あたしは何もしてないけど」
あたしも萌菜ちゃんにニコッと笑った。
誰もいない廊下を3人で歩く。
そして、下駄箱まで来たところで萌菜ちゃんが言った。
「あ、じゃああたしはお邪魔だからこの辺で」
「え?そんな気を使わなくて良いのに…」
あたしの言葉に萌菜ちゃんは笑う。
「やだ、あたしそんなに無神経じゃないよぉ?」
向かい合うあたしと萌菜ちゃん。
そんなあたしの頭にひー君がポンと手を置いた。
「萌菜…ちゃんだっけ?これからも三咲と仲良くしてね」