欲望チェリ-止まらない心
「!!!」


あたしの顔がぽんと赤くなる。


彼氏っぽいひー君の言葉に胸がキュンとした。


「はい!もちろんです!」


萌菜ちゃんは笑うと、少し上目遣いでひー君を見た。


「あ、じゃあ…私もひー君って呼んで良いですかぁ?」




――――え?


恥じらいながらひー君を見る萌菜ちゃんの言葉に、あたしはちょっと固まった。


うそ……?


萌菜ちゃんが…

ひー君をひー君って呼ぶの?


しかし戸惑うあたしに、萌菜ちゃんは屈託なく続ける。


「あたし、三咲の一番の親友なんですっ」


「!!」


萌菜ちゃんの笑顔がまぶしい。



「あ―…」


ひー君が少し困った顔をした。


萌菜ちゃんはハッと口元を押さえた。


「…うそうそっ!ほんっとごめんなさい!あたし今日調子乗りすぎだよねっ…」


半泣きになりながら萌菜ちゃんが言う。



「でも…やっぱり呼びたいな…けど三咲はもちろん嫌だよね…?」


萌菜ちゃんは気まずそうにあたしを見た。



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