欲望チェリ-止まらない心
「う…ううん!あたしは良いよ?」


気が付くと、あたしは首をブンブン振っていた。


だって…萌菜ちゃんが悲しんでる。


それに…


ひー君をひー君って呼ばれるくらいで気にしてるなんて


そんな心の狭い彼女、ひー君にふさわしくないもん!


「萌菜ちゃんだもん。良いよ?ひー君も…良いよね?」


あたしがひー君を見上げると、ひー君は頭をかいた。


「まったく…俺も三咲には叶わないな」



ひー君の言葉に萌菜ちゃんの笑顔が輝いた。


「ほんと?嬉しい///三咲大好き」


萌菜ちゃんは両手を拡げると、ギュッとあたしにハグをした。


!!!


あたしは直立したまま思わず固まる。


だって、女の子とハグなんて初めてで…


って、ひー君ともしたことないけど…


なんだか胸がドキドキした。





「じゃあ三咲とひー君、また明日ね~!」


萌菜ちゃんは大きく手を振ると去って行った。




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