欲望チェリ-止まらない心
ひー君はそんなあたしに小さく微笑むと、スッとあたしから離れて搭乗口に向かって行った。
ドク…ン
今まで…傍にいて当たり前だったひー君が、初めてあたしから離れていった。
「……ぁ…」
思わずその背中を掴みそうになる手。
ひー君……
だけど
出かけた言葉を飲み込んでしまった。
だって……
今まであたしがひー君にしてきたことを思うと、呼び止められる訳がない。
ひー君は…もう最後まで振り向いてくれることはなかった。
ゲートの向こうに消えていく背中。
ずっと追いかけてきた…
憧れていた、大好きな背中。
あの背中に追いつきたくて…
ただ走っていた遠い日々を思い出す。
あたしは……
その場に立ち止まったまま、その後ろ姿を見つめることしか出来なかった。
ドク…ン
今まで…傍にいて当たり前だったひー君が、初めてあたしから離れていった。
「……ぁ…」
思わずその背中を掴みそうになる手。
ひー君……
だけど
出かけた言葉を飲み込んでしまった。
だって……
今まであたしがひー君にしてきたことを思うと、呼び止められる訳がない。
ひー君は…もう最後まで振り向いてくれることはなかった。
ゲートの向こうに消えていく背中。
ずっと追いかけてきた…
憧れていた、大好きな背中。
あの背中に追いつきたくて…
ただ走っていた遠い日々を思い出す。
あたしは……
その場に立ち止まったまま、その後ろ姿を見つめることしか出来なかった。