欲望チェリ-止まらない心
カラオケからの帰り道。
空はすっかり暗くなり、あたしは1人駅にいた。
ホームの白い蛍光灯の下、電車を待ちながらあたしは携帯を取り出す。
トイレなんて嘘ついて、そのまま逃げてきた。
気まずいけど、萌菜ちゃんに一応メールを入れなきゃ…
カチカチカチ…
寂しく響く携帯の音。
《to 萌菜ちゃん
ごめんね。急用が入ったからそのまま帰るね》
嘘バレバレだけど…いいよね?
《あと、写メ消してもらえるかな?》
まさかひー君が見る機会なんてないだろうけど…
やっぱり嫌だよ
あんな写真が残るなんて
~♪~♪
間もなくして萌菜ちゃんから返信がきた。
《to 三咲
うん、こっちこそなんかゴメンね…☆写メは消したに決まってるじゃん(≧ω≦)bてかカラオケ代だけど……》
萌菜ちゃんのメールにホッとする。
さ、さすが萌菜ちゃん…
しかしその時、また携帯が鳴った。
《to 三咲
連続でゴメンね☆
智輝くんが三咲のアドレス知りたいって(//艸//)教えてOK?》