欲望チェリ-止まらない心
「三咲、今日の放課後少し残れる?」


「放課後?大丈夫だけどなんで」


「生徒会の話、つけといたから」


「え?生徒会?」


首をかしげるあたしに、ひー君は小さく笑いながら軽くおでこを小突く。


「こら、忘れたの?入学前に俺の部屋でした話…」


入学前に…?


「あ!」


そこであたしは思い出した。


あの告白の日に、ひー君から生徒会に誘われていた事を。


「もしかして、気が変わっちゃったかな?」


ひー君の言葉にあたしは大きく首をふる。


「や…!ちが!だけど、まさか本当に話してくれるなんて」


だって生徒会だよ?


あたしなんかが本当にいいのかな?





そんなあたしに、ひー君はクスッと笑う。


「……少しは俺を信用しなさい」


「は、はいッ///」


「ただ、役職は補佐になるんだけど…いいかな?」


首をかしげるひー君。


「もっ、もちろんだよ!嬉しい!ありがとう、ひー君っ」


喜ぶあたしにひー君もニコっと笑う。


「じゃあこれ、一応生徒会メンバーの名簿だから。目を通しておくといいよ」


「うん、わかった!」


「ん。じゃあ放課後、迎えにくるよ」



ひー君はあたしにB4用紙にコピーした名簿を渡すと、去って行った。






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