欲望チェリ-止まらない心
「もう、全員来てるのかな?」
「うん。といってもたった3人だけど」
生徒会室の前につくと、あたしの心臓はバクバクなっていた。
だって、あたしはひー君の彼女
ひー君の推薦でここにきた。
駄目な奴だって思われたら、つまりそれはひー君の責任も問われる訳で。
「スマイル、スマイル」
「は…はい!」
ひー君にまで敬語になるあたしにひー君はクスッと笑う。
そして、ひー君はガラリと生徒会室の扉をあけた。
はじめて見る生徒会室の中は、ドラマでよく見る会議室みたいだった。
窓にはブラインドがかけられ、ホワイトボードの前に長机が置かれている。
奥には社長机みたいな感じで、立派な椅子と机が置かれてる。
多分あれ、ひー君の席だよね…
長机には3人の生徒が座っていて、みんながこちらを見た。