欲望チェリ-止まらない心
「な…なんですか?」


「…お前、どんな手使って聖の女になったわけ?」


「は?」


「どんな淫乱な手使ったんだよ」


「!!!」


なっ…!!?


いきなりの無礼な発言にあたしはカチンとくる。


「ひ、ひどいッ!あたしはそんなこ」


「黙れ」


ドンッ


矢嶌紅は低い声で一言吐くと、壁を一度軽く叩いた。


「っ…!!」


冷たい視線に体が固まる。


「だいたいお前…マジで生徒会やるの?」


「え?」


「どうせお前中途半端な気持ちで生徒会入ったんだろ?」


矢嶌紅はさらに冷たく言い放つ。


「そーいうヤツまじ迷惑なんだよね」


「ッ……!!」


矢嶌紅のあまりの言葉にあたしの目頭が熱くなる。


「あっ…あたしは…ほ、本気で頑張ろうと…」


「だったら仕事すれば?」


「……え……?」


「お前、補佐なんだろ?なのに廊下で何やってんの?」


え……??


「あっ、あたしはただ…ひー君の邪魔にならないように…」





< 85 / 488 >

この作品をシェア

pagetop