欲望チェリ-止まらない心
「それに今日は…俺がわざと三咲を楽させてたんだ」


「え……?」


「それで三咲がこんなに悩むとは思わなくて…」


そこまで言うと


ひー君はあたしに顔を少し近付け、わざと少し意地悪な口調で続ける。


「だけど…三咲がそんなに仕事をしたいなら、次からは遠慮なく三咲にも仕事をしてもらうからね?」


「ッ…………」



ひー君の優しさに…


溢れる涙が頬をつたう。


そんなあたしを、ひー君もいつもより愛しく見つめる。



「あたし…ここにいても良いのかな?」


「うん………ずっと俺の傍にいてよ」


「っ…………」




涙が止まらない。



「うぅ…もっと…これからは…ひー君の役に立て…るようにがんばる…」


もっと認めてもらえるように…


もっとあたし頑張るよ。


ひー君はそんなあたしをギュッと抱き締めてくれた。


ひー君…すき


大好き







そしてあたし達は、ここが生徒会室だと言うことも忘れてキスをした。


ひー君のキスに、不安が消えていく。


あたしはひー君を求めるようにひー君の首に手を回した。


ひー君、ありがと












それを見ている影があることも知らずに――――…



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