欲望チェリ-止まらない心
資料室に資料を運び、教室に戻った時には誰も居なかった。
ガランとした教室はどこか寂しい。
そう言えば、次は体育だった。
あたしはすぐに体操服を掴んで体育館に向かった。
授業開始直前の廊下には生徒はもういなくて
逆に出席簿を小脇に抱えて授業に向かう先生たちとすれ違う。
ダッシュで体操服に着替えて体育館についた頃には
みんな準備体操を終え、座って先生の説明を聞いている所だった。
「…遅れて申し訳ありません」
みんなの視線を浴びながら、あたしは気まずい感じで先生の元へ走る。
怒られたら恥ずかしい
なんて言い訳しよ?
だけど先生の反応は意外なものだった。
「藤ケ崎くんから聞いてますよ?資料を運んでたのよね?遅刻はいいから早く座りなさい」
「!!!」
先生の言葉に、あたしは驚いた。
え?
ひー君が?
なんであたしの事を知ってるの?
いつの間に先生に伝えてくれてたの?
さすがひー君…
見えない所でもあたしをフォローしてくれていたひー君の優しさに
胸の奥がキュンとした。
ガランとした教室はどこか寂しい。
そう言えば、次は体育だった。
あたしはすぐに体操服を掴んで体育館に向かった。
授業開始直前の廊下には生徒はもういなくて
逆に出席簿を小脇に抱えて授業に向かう先生たちとすれ違う。
ダッシュで体操服に着替えて体育館についた頃には
みんな準備体操を終え、座って先生の説明を聞いている所だった。
「…遅れて申し訳ありません」
みんなの視線を浴びながら、あたしは気まずい感じで先生の元へ走る。
怒られたら恥ずかしい
なんて言い訳しよ?
だけど先生の反応は意外なものだった。
「藤ケ崎くんから聞いてますよ?資料を運んでたのよね?遅刻はいいから早く座りなさい」
「!!!」
先生の言葉に、あたしは驚いた。
え?
ひー君が?
なんであたしの事を知ってるの?
いつの間に先生に伝えてくれてたの?
さすがひー君…
見えない所でもあたしをフォローしてくれていたひー君の優しさに
胸の奥がキュンとした。