欲望チェリ-止まらない心
今日の終わりのSHR前。
担任を待つ生徒たち。
ようやく…あと少しで長い一日が終わる。
解放感に活気づく教室であたしは一人俯いていた。
楽しそうな雰囲気の中、あたしの周りだけ見えない壁があるみたい。
当然のように、あたしに話しかける子はいない。
なんで……??
こんなことが明日も続くの??
そう思うと、ずっと我慢していた涙が溢れそうになった。
「~~~~~ッ」
限界を感じた。
SHRをサボったことはない。
だけど…
あたしは涙をこらえると立ち上がり、そのままトイレに駆け込んだ。
ガチャン!!
個室に入ると鍵を閉め、ペタンと壁に背中をつけた。
「ッ………!!」
やっと一人になれて…
そのままズルズルと座り込むと今日一日溜め込んだ感情と涙が溢れ出してきた。
「っく…ひっく…うぅ~~」
一度溢れ出すと、止めどなく涙がぼろぼろこぼれる。