【完】俺様教師に愛されて。
「……もしかして美加、帰りのホームルーム終わったこと気づいてない?」
「う、うそ!?もうホームルーム終わったの!!?」
ま、まったく気づかなかった!!
「……本当に気づいてなかったんだ」
苦笑しながらも、「美加のそういうトコ、ほおっておけないんだよねぇ」と言って、恭ちゃんはよしよしと私の頭を撫でる。
「ほおっておけないって……。恭ちゃんは過保護すぎなんだよ」
「うん。美加に対してならどこまででも過保護になれるよ、俺」
「だからさー」と言って、ニコォと満面の笑顔を浮かべた恭ちゃんは……
「暗くならないうちに早く帰るっ!!!」
天使の笑顔から、鬼の形相へと一変した。