【完】俺様教師に愛されて。



「……もしかして美加、帰りのホームルーム終わったこと気づいてない?」

「う、うそ!?もうホームルーム終わったの!!?」


ま、まったく気づかなかった!!


「……本当に気づいてなかったんだ」


苦笑しながらも、「美加のそういうトコ、ほおっておけないんだよねぇ」と言って、恭ちゃんはよしよしと私の頭を撫でる。


「ほおっておけないって……。恭ちゃんは過保護すぎなんだよ」

「うん。美加に対してならどこまででも過保護になれるよ、俺」


「だからさー」と言って、ニコォと満面の笑顔を浮かべた恭ちゃんは……


「暗くならないうちに早く帰るっ!!!」


天使の笑顔から、鬼の形相へと一変した。



< 11 / 343 >

この作品をシェア

pagetop