【完】俺様教師に愛されて。



突然の緒方先生の言葉に、話しって何だろうと考える。

そして私の頭によぎったのは、倉本先生の顔で……。


「みんなして仲良くなんの話しー?つか、俺だけのけ者なんて」


「さみしいなぁ」と、甘ったるい軽い口調。

一番最初に、その声に反応したのは緒方先生だった。


「倉本、何でお前がここにいる?お前は車だろ?ここは徒歩通学通勤者用の道だ」

「残念。今日は車じゃなくて徒歩なんだよねぇ俺」


ニマニマとした笑顔を見せながら、無理やり私と緒方先生の間に割り込む。

すると今度は恭ちゃんが……


「倉本先生、美加にあんまり引っ付かないでくれますか?」


そう言って、私をグイッと自分の方に引き寄せた。



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