【完】俺様教師に愛されて。

「さ、教科書直してノート直して鞄もって！！」

「わわっ」

「はい、立って歩いて教室でる！！！」

「わわわっ」


グイグイと、静かな廊下まで背中を押される私。

そしてバタンと教室の扉を閉めると、恭ちゃんはジッと心配そうに私を見つめた。


「じゃあ、何かあったらすぐに大声をだすこと。わかった？」

「もう、本当に恭ちゃん過保護すぎ！」


そう私が大声をだすと、恭ちゃんは……


「だって、美加がど天然でドジっ子属性でしかも破壊的に鈍感だから……」

「ど天然でもないしドジっ子属性でもないし破壊的に鈍感ってどういう意味よ恭ちゃん！！」


オイオイと泣き真似をする恭ちゃんを、思い切り怒鳴る。

破壊的って何よ破壊的って……！