【完】俺様教師に愛されて。
「倉本が真面目にテスト勉強するなんて信じられるか」
「美加なら信じてくれるよね?」
「無理です信じられません」
「……へぇ。美加、そんなコト言っちゃうんだぁ?」
スルリと、倉本先生が私の制服のリボンの輪っかに指をかける。
へ……?
「美加さぁ、前の英語のテストの点数、覚えてないの?」
「それは……」
「またあんな酷い点数、とりたいワケ?」
「それ、は……っ」
「美加にはさ、ちゃんと俺が」
「手取り足取り教えてやるから」と、倉本先生は私の耳元でソッと囁いた。
その声があまりにも色っぽくて、少し膝が震える。