【完】俺様教師に愛されて。



「倉本が真面目にテスト勉強するなんて信じられるか」

「美加なら信じてくれるよね?」

「無理です信じられません」

「……へぇ。美加、そんなコト言っちゃうんだぁ?」


スルリと、倉本先生が私の制服のリボンの輪っかに指をかける。

へ……?


「美加さぁ、前の英語のテストの点数、覚えてないの?」

「それは……」

「またあんな酷い点数、とりたいワケ?」

「それ、は……っ」

「美加にはさ、ちゃんと俺が」


「手取り足取り教えてやるから」と、倉本先生は私の耳元でソッと囁いた。

その声があまりにも色っぽくて、少し膝が震える。



< 124 / 343 >

この作品をシェア

pagetop