【完】俺様教師に愛されて。



「は、離して下さい!」

「いーやーだ」

「何で!」

「美加が好きだから」


やわらかく笑い、先生は私の耳元に唇を寄せる。

ゾクリと、何かが全身を走った。


「美加……」

「ふぁ……?」


間の抜けた声が、口から漏れた。

と同時に、先生の黒い瞳がどこか濡れたように淡く光る。


あ、この目は……。



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