【完】俺様教師に愛されて。



何で!

何で何で!!

何で何で何で!!!


「はっ、は……っ」


いつの間にか、私は下駄箱まで走りきっていた。

自分の靴箱の前で、ヘナヘナと、その場に屈み込む。


「何、で……!」


何で、こんな……


「こんなに、ドキドキするの?」


うるさい。

心臓がうるさい。


何で……


「……気のせい、だよね」


ドキドキいってる心臓も、火照る体も、

全部全部、


気のせい、だ。



< 152 / 343 >

この作品をシェア

pagetop