【完】俺様教師に愛されて。



真っ直ぐと、真剣に、私を見つめる先生の瞳。


「……勘違い、しないで下さい」


心臓、うるさい。

うるさい。


「先生が私のために、問題集、作ってくれたから」


心臓、黙れ。

黙れ。


「だから、そのかわりに、抵抗しないだけ、で、だから、で」


おかしい、私。

私……。


「私は、先生のことが」


嫌いだ。嫌いだ。

先生なんて嫌いだ。


じゃあ何で、言葉にはでない―――…?



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