【完】俺様教師に愛されて。
「と、とにかく、もう良いでしょう?だから離れて下さい」
そう言ってフイッと顔を逸らすと、先生は「ん、分かった」と簡単に頷いて私から体を離した。
「美加にいっぱいチューできて、俺満足だし。勉強、しよっか」
「最初からそうして下さい」
「なに言ってんの。美加が目の前にいて、大人しくできると思う?無理無理」
あははははと笑いながら、手をブンブンと顔の目の前で振る先生。
「それに今日は二人きりだし」
「ねぇ?」と言いながら細められた瞳が、かすかに光を宿す。
だけどその光はすぐに消え、先生は私のために作ったと言っていたあの問題集の1ページ目を開いた。