【完】俺様教師に愛されて。



「ちょっ、義実……!」

「倉本。学年主任がお前のコトを呼んでいたぞ?だから今すぐ職員室に行け。塩川は俺が預かる」


そう言って緒方先生が、私の腕を優しく引く。


「塩川、鞄は俺が持つ。自分のペースで良いからゆっくり歩け」

「おい義実!美加は俺が……」

「職員室に行けと言っている」

「でも……」

「呼び出しの内容は再来月にある文化祭の予算のことだ。倉本、お前だけがまだ予算表を提出してないらしいぞ」

「……それは」

「予算を出さないで文化祭が出来なくなったどうするつもりだ倉本?責任とらされて、学校に来れなくなるぞ」

「え、学校に……来れなくなる?じ、じゃあ美加と会えないじゃん!行く!今すぐ職員室行く!!」



< 201 / 343 >

この作品をシェア

pagetop