【完】俺様教師に愛されて。
「倉本先生が美加のコト保健室に運んでたって……森沢から聞いて、悔しかった」
「恭、ちゃん……?」
「何で側にいたのが俺じゃないんだって、悔しくて。でも美加、一つだけ言わせてほしい」
そう言って、少し俯かせていた顔を上げる。
「倉本先生とは、絶対に恋人同士にはなれない。なれたとしても……傷つくのは、美加だから」
「……え?」
「美加、倉本先生に告白されたでしょ?」
「っ!?な、何で恭ちゃんがそのコトを……」
「自分のコトだからって思って美加は俺に話さなかったんだろうけど……そのぐらい、見てれば分かるよ」
スルリと、私の頬を優しく指先で撫でた。