【完】俺様教師に愛されて。
先ほど終わったばかりのプリントの束をもち、『課題提出箱』と書かれた箱にそれを入れる。
そして私は、下駄箱に向かって歩き出したのだが……。
「……ここ」
ピタリと、ある所で私の足が止まる。
そこは、昨日私が、先生から好きだと言われた廊下だった。
好き、だと……
「……ありえない」
先生が私を好きだなんて、ありえない。
でも先生は、冗談ではないと言った。
そして先生は、嘘ではないと言った。
だけど、先生が私を好きな理由が見つからない。
だって先生と私は、特にコレといった交流はない。
と言うか、私は先生のことが嫌いだ。
交流なんて、こっちから願い下げだ。
なのに何で、先生は……