【完】俺様教師に愛されて。
「よく分かった。ひとまず作戦は成功だ。俺はかなり嫉妬したし凪原だって美加の可愛い顔が間近で見れた。良かったなー、あはは」
そう言う倉本先生の顔は、確実にひきつっている。
「じゃあ、嫉妬に狂った倉本も見れて満足したし、俺たちは帰るとするか」
緒方先生のそんな言葉に、「「はーい!」」と恭ちゃんと花恋ちゃんが手を挙げる。
「じゃあ、私はいくね美加ちゃん!また明日ね!!」
「うん。また明日、花恋ちゃん」
ブンブンと大きく手を振りながら、花恋ちゃんが第一自習室を出る。
緒方先生はもう出て行ったらしく、姿はない。