【完】俺様教師に愛されて。



「あ、最後に一つだけ」


出て行こうとした恭ちゃんが、ふいに立ち止まって振り返る。


「倉本先生、美加を笑顔に出来るは、あなただけですから」


真剣に、だけど優しい瞳を、恭ちゃんは倉本先生に向ける。


「あたりまえだろ。俺は美加を愛してるんだから」


ハッキリと、倉本先生は言った。


「……それを聞いて、安心しました。じゃあ」


ニヤリ、と、恭ちゃんが不適な笑みを見せる。

そして……


「美加の“幼なじみ”として、これからは遠慮なく倉本先生の邪魔します!美加、じゃあまた明日ね!!」




< 284 / 343 >

この作品をシェア

pagetop