【完】俺様教師に愛されて。



「え?ちょ……えぇえ!?」


グイグイと、先生からどんどん腕を引かれていく。

そしてガラリと、先生はどこかの扉を開けた。


「ここ……」


扉の上には、しっかりと【第一自習室】というプレートが掲げられている。

第一自習室って……確か、英語の自習をやる教室だったよね。

でも、薄暗くて自習しにくいって苦情が出てから、あんまり使われなくなった教室じゃあ……。


「ここなら、誰も来ねえな」


ガラリと、先生は扉を閉める。そして鍵をかけた。


「……え?」


何で、鍵をかけるんだろう?

そう思った瞬間、グルリと、目の前が回った。



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