【完】俺様教師に愛されて。



「緒方先生、そろそろ、素直になっても良いんじゃないですか?」

「……なにがいいたい?」

「嫌いなんですよ、素直じゃない人は。叶う恋なのに、それを見てみぬふりする人はなおさら」


低い声で、呟くように。


「ああ、良いこと教えてあげますよ、緒方先生」

「良いこと?」

「緒方先生が昔付き合ってた女教師、それ俺の姉です」

「……………………」

「あれ、緒方先生?おーい、聞こえてますかー??」

「…………は?え、姉??」

「はい。俺の姉です」



< 333 / 343 >

この作品をシェア

pagetop