【完】俺様教師に愛されて。
■俺様教師、真面目になる!?
“覚悟してろよ”
そう言われてから、私は先生を思い切り押しのけて第一自習室をでた。
それからはいつも通りに帰り、
いつも通りに寝て、
いつも通りに学校に来て、
いつも通りに放課後……にはならなかった。
「先生、一つ聞いてもいいですか?」
ある生徒が声を上げる。
「それはイメージチェンジと言う名のイメチェンですか?」
教卓に立っているのは倉本先生だ。あたりまえだ。だって今は英語の時間なのだから。
だけど、でも……
「今から授業をはじめます。皆さん、教科書とノートを出して下さい」
先生がそう言った瞬間、ピキーンと、教室内が凍り付いた。