【完】俺様教師に愛されて。
「失礼します」
そう言いながら開けた教室は、第一自習室。
「ちゃんと来たんだな、美加」
そう言ったのは、椅子に腰掛けている倉本先生。
今日の授業の時と同じように、ネクタイをしていてスーツもちゃんとしている。
そんな先生の向かいにある椅子に、私は鞄を置いて座る。
ちなみに先生と私の間には教科書とノートが置いてある机が一つ。
「じゃあ始めるか。ひとまず、今日はこのプリントやるから」
そう言って先生は、ヒラリと両面びっしりに英語がかかれたプリントを掲げる。
そして、先生との勉強が始まったのだが……。
「……なんだ、全部あってるじゃん」
そう呟いたのは、先生だ。
そして、私がやった英語のプリントには大きなハナマルが赤ペンで書かれる。