【完】俺様教師に愛されて。
「ったく、わかんねえ問題があるなら俺を呼べっつったろ?」
「結構です」
キッパリとそう言って、私は先生からフイッと視線を逸らす。
だけどそんな私と向き合うように、先生はその場に屈み込んだ。
「そんな遠慮すんなよ、塩川」
「遠慮なんてしてません。結構だと言ってるんです」
そう、私は冷たく素っ気ない返事を返す。
すると先生は「なあ、塩川ぁ」と私の名前を呼び、ニコリと笑顔を浮かべると……
「この前あった二学期中間テスト……忘れたとは言わせねえぞ?」
「っ!?」
先生が言った言葉に、ビクウッ!と、体が大きく跳ねた。